トンネルの向こう側
ウトウトすると 友貴の怒りに満ちた顔とお腹にナイフが刺さったさやかが出てきて
夜中に何度も起きてしまった。

明け方 リビングのソファーに座って
日本茶を飲んでいると、少し開けたカーテンから朝日が昇りはじめた。

将大は冷蔵庫を開けて朝食を作り始め、お昼に病院で食べる弁当も作った。
さやかの怪我が小腸だけで良かった。
どのくらいで退院できるのかな。

オレがしっかりしなきゃ!
もっと、いろんな事に気がまわるようにならないと…
オロオロしてばかりじゃあダメなんだ!

母さんがそう〜っと 起きてきた。

小声で 
「おはよう。将大、寝れなかったんだね…
無理はしないでね。
家族なんだからみんなに頼って良いんだからね。」

「うん。ありがとう。昼の弁当も作ったよ」

「私にコーヒー淹れてよ。」

「ハイハイ。」

みんな起きて来た。

恭一さんは自宅へ帰って着替えてから出勤なので、おにぎりを渡した。

「俺も、昼間に病院へ顔出すから必要な物あれば、メールして! 
おにぎり、ありがとうな!」

「ハイ。ありがとうございます。
病院で待ってますね!いってらっしゃい」

恭一は帰って行った。

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