トンネルの向こう側
「さやか、俺さ12月から、昼間はさやかのとこにきて16時〜閉店までのシフトにしてもらっててさ〜」

さやかが頷き、書くような動作をしたから将大はカバンからボールペンと紙を出しさやかに渡す。

さやかは 弱々しい字でありがとう!だいすき! と書いた。

「オレも、ありがとう! 
オレは、めちゃめちゃ 愛してるよ!
ヤベェ〜もう行かなきゃ! 明日もくるから!
あと2時間くらいしたら母さんと恭一さんが来るぞ! ハハハ。じゃあなぁ〜」

さやかは小さく手を振って、微笑んだ。


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