トンネルの向こう側

オレたち４人はこれからの人生が大きく変わる分かれ道の前に立っているようだ…

母さんは、口には出さないがオレを水商売で働かせたくないんだと思う。

恭弥さんも32歳かぁ〜
いよいよ、起業するんだなぁ〜

岡部さんだってもうすぐ70歳だもんなぁ〜
店を朝から晩までは体力的にキツいんだろうな。

４人の話し合いからしばらくして
母さんも少しずつマンションの生活にも慣れてきた。
母さんと相談して、父さんは次男だったから墓は地元ではなくオレ達が墓参りしやすいように宗派を問わない納骨堂に納める事に決め、
10月29日の49日法要の納骨には親戚も呼んで執り行い、マンションのリビングの横の和室に小さな仏壇も買った。

母さんも49日法要が終わって、やっとホッとした様子だった。