トンネルの向こう側
オレは、岡部さん、恭弥さんと相談し、
ホスト引退をどうするか話し合った。

岡部さんが、スターダストの売り上げの事やお客様の事を考えて
「河田くんの誕生日は11月5日だからお客様はお祝いしたいだろうし…
12月は忙しいだろうから…
クリスマスが終わった12月28日とかはどう?」

「そうですね、確かにクリスマスまでは、忙しいので12月28日だと大丈夫だと思います。
新たな年と共に キッチン岡部へ移る方が良いですかね!」

「オレの引退セレモニーなんてそれ程お客様がいらっしゃらないと思いますが…」

「ハハハ! ヒロ〜お前さ〜 今ではNO.3なんだよ〜! わかってるぅ?」

「ハハハ! 河田くんはギラギラしてないのが良いんだよ〜」

「まぁ、そうなんですよ〜!
人が良いというか、なんというか…
他のキャストもヒロに意地悪しても本人はわからないから毒気を抜かれちゃうです。
その毒気を抜かれて辞めていったのが、
NO.3の 蓮なんですよ。 

ウワサでは、枕 までしてるらしいですからそのうち業界から消えるでしょう。」

そう、オレは普通に接客していたが知らない間に売り上げが伸びて、
今では、NO.3になっていた。

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