総長様に愛されたい!~溺愛するはずが溺愛される日々が始まりました~
「あの男達、ただの不良じゃないんだ。
菫からの情報を元に調べてみたら、最近勢いづいてる蛇蝎っていうチームのメンバーだった」
「え?そのわりには弱かったですけど…」
「ふふっ、確かに」
朝日くんが真剣な表情を崩して困ったように笑う。雰囲気を崩してしまったことに気がついて、慌てて口を抑えた。
「えーっと…それで、その男達が昨日手当り次第にメールを回してて……それがこれ」
渡された携帯には菫とショッピングする私の姿。二人いるとはいえ、明らかに私にカメラが向けられている。
そしてご丁寧に添えられた『この女強い。要注意』の文字。
「なに、これ…」
「桜……ごめんね、自分の写真が出回るなんて怖いわよね。本当にごめんなさ……」
「この美少女二人の写真に対するコメントが強いって何!?」
「「「へ?」」」
「おっかしいでしょ!もっと言うことあるでしょ!
ほら見てくださいよ!この完璧なツーショット!まるで雑誌の表紙みたいな完璧な二人!!」
朝日くんに向かって思い切り携帯を突き出すと、「あ、え…うん、そ、そうだね…」と戸惑いながら携帯を受け取った。
その中途半端な態度に満足がいかず、菫に向かって「そう思うよね!?」と同意を求めたけれど返事もできないくらいに笑っている。