契約結婚のはずが、極上弁護士に愛妻指名されました
 声をあげる渚に、はははと笑って、和臣は部屋を後にする。
 パチンと閉まる襖の音。
 渚はその場に座り込むと、タオルを握りしめて、目を閉じた。
 その夜、和臣は随分と遅くなるまで部屋に戻ってこなかった。

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