本能で恋をする~again~
その後、普通に過ごしていたがみんなが帰った後、糸が切れたように凛音はその場で泣き崩れた。

「凛音…?大丈夫…君加が話してくれるって言ってたから、凛音の気持ち伝わるよ…」
俺は何もできなくて、ただただ凛音を抱き締めていた。
「私、余計なことしちゃった……。わからないの。どうするのが正解なのか…」
「子育てに正解なんてないじゃん?それは恋愛も結婚も、人が生きていくことだって!だから失敗したりするんでしょ?
それを色々乗り越えて生きていくんだと思うよ……」

「そうかな…?そうだよね…」
凛音はただ俺の腕の中で泣いていた。


その後、君加に事情を聞いたのだろう。
圭子さんからすぐ電話があり、凄く謝ってきたらしい。
【無神経なこと言って、ごめんね】と。
凛音は
「大丈夫だよ!今度からはちゃんと聞いてからするね!」
と笑って許していた。

なんとなくこの三人が、仲がいい理由がわかった気がした。
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