ただ、一緒にいたい
「お疲れ様でした」
「あぁ…」
「あの、彰様」
「あ?」
「彰様なら、愛月様を守りながらでもできると思います。愛月様の為に強く居続けることもできると。私達も精一杯お手伝いします。だからどうか目を背けないで下さい」
「岸…」
「はい」
「よろしく」
「はい」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ガチャ――――
「あずちゃん、ただいま。ごめんね…遅くなっ……て…」
愛月はソファーで眠っていた。

寝顔まで―――
「可愛い…」
彼女を抱えベットに連れていく。
「よいしょっと!軽っ!」

ゆっくり寝かせる。
腕枕をして、抱き締めた。
「柔らかい。甘い匂いがする」
なぜか涙が出た。
涙なんて忘れていたはずなのに……
好きすぎて……
愛しすぎて……
「ごめんね…あずちゃん。好きになって………。でももう離せないんだ…どうしても……好きすぎて、苦しいんだ…」


神様がいるなら、
どうかこれ以上、愛月を傷つけないで下さい――――
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