ただ、一緒にいたい
電話を済ませ、戻ると―――
「愛月?」
生島が数人の男達に囲まれていた。
山科が愛月を後ろに隠している。

「あずちゃん?どうしたの?」
「あ、彰くん!」
声をかけると俺に抱きつく、愛月。
俺の腕の中で、震えている。
「愛月?どうした?」
震えて答えられない愛月に代わり山科が、
「先程愛月様にコイツ等が声をかけてて…」

は――――?
ナンパ―――?
「すぐ俺達が駆けつけたのですが、なかなか引かなくて……」
「そしたら、生島さんを囲み出したの…。私怖くて何も出来なくて……」
「大丈夫だよ…ちょっとここで、山科と待ってて!すぐ済ませてくるから」
「え…?彰くん…?」
愛月の頭を撫で、生島を囲んでいる連中の所に行った。

コイツ等が俺の愛月に無断で話しかけ、怖がらせている。
その事実に身体が冷え、頭だけが沸騰する。
< 34 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop