ただ、一緒にいたい
「へぇー。根性あるのね。そんな小さな身体で。愛月ちゃん、彰のセックス気持ちいい?」
「は?な、何を!!」
「それ教えたの私よ!!」
「は?あの……」
「私ね、彰の初体験のあ、い、て!」
「―――!」

やめて―――!
「全部私が教えたの!」
やめてよ――――!
「あなたが気持ちいいのは、私が全部教えたからよ!」

「やめてください!!!」
店内のお客さんが、こっちに注目する。

「まぁ、よく考えて!愛、月、ちゃん!」


なんなんだろう。
今まで感じたことのない、嫉妬心。
彰くんのようにカッコいい人だ、元彼女がいて当然。
初体験の相手がいるのも。
現に私だって、彰くんが初体験の相手ではない。
なのに、言葉にならないとてつもない嫉妬心が私を覆っていた。

あのミナさんの勝ち誇ったような顔が、張り付いて離れない。
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