ただ、一緒にいたい
「お疲れ様です、愛月様」
「お疲れ様です、生島さん」
「もうすぐ彰様お迎えに来られますよ!」
「はい…」
「どうかされたのですか?」
「いえ、ちょっと仕事疲れちゃって……」
「そうですか…彰様に癒してもらわないとですね!」
「………」
「愛月様…?」

どうしよう。たぶん、いや確実に彰くんに当たってしまう気がする。
このまま消えたい………
私はうつむき、目を瞑った。

「あずちゃん、お待たせ!」
助けて――――
「あずちゃん?」
嫌―――!
「あずちゃん、顔見せて…?」

【あなたが気持ちいいのは、私が全部教えたからよ!】

「嫌!!!」
「愛月…?」
私はそのまま耳を塞ぎ、崩れ落ちた。

*****愛月 side・終*****
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