ただ、一緒にいたい
足が止まる。
やめろ!
「彰くんだよね?」
やめてくれ!
「嘘…やっと会えた…!」
戻れなくなる。

俺が立ち止まって前を向いたまま、何もしないので
タタタタ………
「私、愛月だよ?高校生の時に付き合ってた。
忘れてちゃったかな?」
俺の前に来て、俺を見上げ言った。

忘れる訳ない。
ずっと忘れられなかった。
「ずっと会いたかったの!」
「………」
声まであの日のままの澄んだ綺麗な声だ。

「私、ずっと捜してたんだよ!彰くんにもう一度―――」
「―――!」
「あき、らくん?」
「俺も会いたかった」


もう止められなかった。
身体が勝手に抱き締めていた。
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