俺のことずっと好きでいろよ
これは…すごいコンプレックスもってる?もしかして?
兄弟仲悪いのかな?

けど…
そんなふうには思ってほしくないな…

と思ってわたしは言った。

「今までピッチャーっていう同じステージで勝負してて、それなら翔希くんには負けたのかもしれないけど…今はちがうじゃん?」

「え?」

琉希くんがわたしを不思議そうに見た。

「だって、勝つも負けるもないんだよ?琉希くんキャッチャーやるんだよね?」

そしたらちょっと考えるような仕草をする琉希くん。

「土俵が違えばまた違う結果になるよ。絶対。それはこれから先の…」

「それはけど…俺は翔希の球、打てないといけないってことだぞ?」

「打てると思うよ。」

「は?」

琉希くんはあきれたといわんばかりの顔でわたしを見た。

「おまえ、翔希の球見たことあんのかよ?」

「ないけど…でも打てるよ。それはわたしの勘。」

「おまえの勘なんて…」

信用できるかよ?

って言われるのかと思ったけど…

ちょっとなにかためらってる風な表情の琉希くんは…
何も言わずにスタスタとリビングから出た。

「とりあえず勉強すんぞ。なんだかんだ言ったってテスト通らないと話になんないだろ?」

「うん。」
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