Favorite Love~本命は一番近くにいた~


「ただいま。」

オムライスが出来上がったとこで理輝が部屋のインターホンを鳴らした。

「おかえり。」

さっきまで七未さんにもやもやしてたのに、理輝を見たら、顔みただけでキュンってして七未さんのいじわるなんてどうでもよくなってしまう。

部屋に招き入れようとしてドアをさらに開けようとしたときだ。

「お邪魔しまーす。」

そういって理輝のとなりから顔を出したのは…
いや…そりゃそうだよね…
出張帰りでいったん家に帰っている以上、七未さんには会うんだし…。

「あ、おいしそうなにおい。七未もあがっていい?」

そしてわたしの許可なんて得ようともせず、そのままずかずかと部屋に上がり込む。

「悪いな。アイツこっちくるって聞かなくって…」

そしてひょいっと紙袋を手渡された。

「これ、お土産。北海道のチーズケーキ。まだこっちにはないんだって。有名どころらしいよ。」

「ありがと。」

「うん。」


ちょうどできあがったオムライスとコンソメスープが湯気をたててて、まさか七未さんが来るとは思わず、2つしか用意してなかったけど、仕方なく、わたしの分を七未さんに譲った。
< 209 / 298 >

この作品をシェア

pagetop