Favorite Love～本命は一番近くにいた～
「え？マジで？それは大変！どうぞ。使って。」

人にもの借りるんだからと愛想よく笑って言ったら、女のほうも愛想よくスマホを差し出してくれた。

「サンキュ。」

で、管理人さんに電話。

……

そしたら、5分ほど車で行った先に住んでいる管理人の中年なかんじのおじさんはブツブツいいながらすぐにやってきてくれて、カギを開けてくれた。

「カギなくしたなら変えたほうがいいね。」

いやー。管理人さんの家近いって助かるわ。

「いや。置いてきた先はわかってるんで。」

「そうなの？」

「はい。ただ取りに行くのがちょっと遠いっていうか…明日からとりあえず予備のほう使っとくんで。大丈夫っす。」

「そう。ならいいけど。彼女も気を付けてね。ちゃんと彼氏さん監視しないと。」

おいおい。彼女じゃないって。
そんなこと言ったらまたこういう女はつけあがって…

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