Favorite Love~本命は一番近くにいた~


その日の夜。ベランダで洗濯物を取り込んでいたときだ。
ちょうど、となりの女も洗濯ものを取り込むのにベランダに出てきた。

「あ、どうも。」

ペコリと頭を下げた女。

今日は部屋着だからかラフなかっこで薄手のパーカーぽいのを着ている。

「おい。」

女が全部とりこんで部屋に入ろうとしたので、なんでかわかんないけど、思わず声をかけてしまった。

「はい?なに?」

キョトンとしてこちらを向いた女がなぜかかわいいと思ってしまった。

「いや…えっと悪かったな。昨日。スマホ借りて。」

なんでこんなこと思ったのかって不思議に思いながらもとりあえず、会話をつなぐ俺。

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