Favorite Love~本命は一番近くにいた~
「じゃぁね。理輝(りき)くん。確かに渡しましたから。」

マネージャーが家を出るので、一応玄関まで見送ってやった。

「ああ。どうも。」

「ねぇ。理輝くん。LINE教えてもらえないかしら?」

「あーそれは無理。」

うわ。めんどくさい。
コイツも実はそういう系?

「え?」

「俺、特定の女はつくらねータイプ。それ求めてんならお門違いだから。」

「あ…」

と…そこへとなりの女がどこかから戻ってきた。

チラっとこっちを見て、俺とマネージャーがこんな話してるのが聞こえてるにちがいないのに、ニコッとわらって部屋に入っていった。

「てことで、じゃね。」

バタンと扉を閉めた俺。

そうさ俺はこんな男だよ。
わかったか。となりの女。

俺には決して心を寄せるなよ。

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