HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「全く…」

久世さんは立ち上がって、鬱陶しそうに前髪を掻き上げた。

「いつまでそこに居るの?一ノ瀬さん」

久世さんは背中に目が付いてるのか?
背中越しの私の姿に気づいていた。

「わ。忘れ物です…」

私は観葉植物の影から出て、彼の前に回り込んで納品書を手渡した。

「どうも…」

「・・・その…久世さんは…」

何度も見ても、若い時の隼也さんに似ている。彼を見ていると心臓の鼓動が高鳴り、ドキドキしてしまう。

「俺と村上さんは付き合ってないから…勝手に彼女の方が熱上げてるだけだ…誤解しないでくれ。それよりも・・・高木先生と結婚って…事実?」

「え、まぁ…」

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