あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「あ、いえ。店員が少ないので、あまり幅広くできないんです。なので、今はお得意様を数軒だけ配達させて頂いてます…」
「なるほどね。俺は…まだお得意様にはなれてないか」
いや…
榊社長が配達してほしいと言ったら『杏』のみんなが一斉に手を挙げるだろう。
きっと、あんこさんも榊社長のことを気にいってるから喜んでくれるに違いないけど…
「『杏』の店長さんに聞いてもらえるか? 毎週月曜日の昼頃に。無理ならお得意様になれるまで通うからと」
『お得意様になれるまで通う』
その言葉は私をなぜかキュンとさせた。
この人は、あんこさんのパンが大好きなのかも知れない。
「わかりました、聞いてみます。次回、お店に来られた時に返事させて頂きますね」
「返事は直接くれないか? 番号は…」
榊社長は、名刺を取り出して裏に何か書こうとした。
「あの、この前名刺を頂いたのでわかります」
そう言ったのにまだ書いている。
「あれは会社の電話。この番号はプライベート」
「なるほどね。俺は…まだお得意様にはなれてないか」
いや…
榊社長が配達してほしいと言ったら『杏』のみんなが一斉に手を挙げるだろう。
きっと、あんこさんも榊社長のことを気にいってるから喜んでくれるに違いないけど…
「『杏』の店長さんに聞いてもらえるか? 毎週月曜日の昼頃に。無理ならお得意様になれるまで通うからと」
『お得意様になれるまで通う』
その言葉は私をなぜかキュンとさせた。
この人は、あんこさんのパンが大好きなのかも知れない。
「わかりました、聞いてみます。次回、お店に来られた時に返事させて頂きますね」
「返事は直接くれないか? 番号は…」
榊社長は、名刺を取り出して裏に何か書こうとした。
「あの、この前名刺を頂いたのでわかります」
そう言ったのにまだ書いている。
「あれは会社の電話。この番号はプライベート」