あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
お金持ちの世界って全然わからないし、私なんかに理解できるわけもない。


ルックスはもちろん素敵だけど…


私には、手の届かない、遠い人にしか思えないよ。


とりあえず、私は店に行ってみた。


すぐにパンの配達のことをあんこさんに話したら、考える間もなく即OKだった。


すでにあの人は『お得意様』だからって。


それに、なんか嬉しそうだった。


あんこさんの笑顔を見てたら良かったと思うけど…


でも、配達に行くのが私っていうのがちょっと引っかかってる。


どうしてほとんど話したこともない私なんかに?


本当は嬉しい気もするし、でも恥ずかしいし。


それに、私なんかがあんなイケメンに関っていいのか…とも思うし。


いろんなことが全く整理できていない状態で、こんな思いを誰かに話したら、きっとめんどくさい女だと言われるのがオチだろう。
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