あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「つ、次はランニング…しようか」


「は、はい。そうですね。走りたいです」


マシンが動き出し、少しずつスピードをあげていく。


しばらくすると汗が噴き出してきた。


気持ち…いい。


走りながらいろいろ考えた。


私には、祐誠さんの真意が全然わからない。


どうしてこんなに関わってくれるのか?


こんな風にドキドキしてるのは私だけなのか?


からかわれてるのか、それとも…


だけど、私、今の感じがすごくいいなって思えてきた。


これから先、いったいどうなるのかわからなくても、目の前に祐誠さんがいて、時々こうやって話したりジムに行ったりできたら…


それだけで十分楽しいだろう…なんて思ってしまった。


あんこさんに話したら『まだまだこれからだよ。満足してどうするの!』って言われそうだけど。


今日、一緒にジムに来れて良かったと思う。


もう少し、このまま…


私は、あなたの側にいたいと思った。
< 83 / 394 >

この作品をシェア

pagetop