あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
マシンを使って筋トレをする。


「ここ、もっと腕を上げてごらん」


「は、はい」


祐誠さんの手が私の体に触れる…


すごく自然に。


不思議だけど、全くいやらしくない。


「頑張って、あと5回」


「はい! 頑張ります!」


背筋を鍛えるバーを上から両手で引き下ろす。


『うわぁー!!』


って、思わず大声をあげたくなったけど、さすがに我慢した。


「無理しなくていい。急に激しい運動をするとよくないから。深く息を吸って、吐いて…」


「フゥー」


「いいね。よく頑張った」


褒めて…くれるんだ。


「ありがとうございます。すごくスカッとしました」


2人で顔を見合わせて笑う。


何だか、ちょっと…嬉しい。


でも、ずっと目が合ってることに急にちょっと気まづくなって、お互い視線を逸らした。


本当に…


今日は祐誠さんと会ってから、ジェットコースターみたいに感情が激しく揺れ動いてる。
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