平成極上契約結婚【元号旦那様シリーズ平成編】
「すごく煌びやかね」

広い宴会場にはたくさんの豪華なシャンデリアがあり、明るく照らされている。

パーティーはビュッフェスタイルで、壁側にズラリと料理が並んでいる。その後ろにはシェフコートを身につけたコックもブースごとにいる。

会場の中をドリンクサービスの黒服を着た男性が動き回り、私たちはシャンパンを選んで手にした。

「こんな大規模のパーティーは初めてよ」

「私もよ」

ひとみに頷き、冷えたシャンパンをそっと口にする。

キリッと冷えた少し辛口のとても美味しいシャンパンだ。

招待客はあちこちに散らばっているショーケースの中を観ながら、談笑している。

「ひとみ、観に行こうよ」

「そうしましょう」

シャンパングラスを手にし、私たちは比較的人が少ないショーケースへ行く。

招待状には希望者には商品を手に取ることも可能で、もちろん購入もできる。

私が手に入れられるのはスカーフくらいしかないけれど、素敵なバッグは目の保養になる。

その場所はブラウン系のスカーフが数点飾られていた。

ちょうど考えていたところで、私はそのスカーフをジッと吟味する。

「素敵ね。明日香は髪の色が綺麗だからこの色味はコントラストになって合いそう」

購入できなくはない金額だ。

せっかくだから買おうかな。
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