平成極上契約結婚【元号旦那様シリーズ平成編】
ドキドキ高鳴る鼓動が円城寺さんに届かないように祈ることしかできない。
「俺と一夜を過ごしたいのか?」
形のいい彼の唇から出た思いがけない言葉に、ギョッと目を大きく見開いた刹那、
ソファの背に手が置かれ、反対の手で私の頬にかかる色素の薄いブラウンの髪をゆっくりと払った。
「ええっ! ち、違いますっ!」
私の髪の毛を後ろに流す円城寺さんの顔が近くて、心臓が止まってもおかしくないくらい早鐘を打っている。
「なんだ。違うのか」
クッと笑う彼は私をからかっていたようで、スッと離れて腕時計へ視線を落とした。
「そろそろもったいぶらないで話してくれないか?」
もう時間なのだ。
私は大きく息を吸った。
「お願いは……私とお付き合いしていることにして、父に一度だけ会ってほしいんです」
言っちゃった……。
膝の上で両手を組んでいるが、そうもしないと震えが治まらないからだ。
円城寺さんは呆気にとられた様子で、固まったように私を見つめている。
「あ、あの。一度父に会って言ってくださったら、もう面倒なことに巻き込みません!」
私はすっくと立ち上がり腰を九十度曲げて頭を下げた。
「俺と一夜を過ごしたいのか?」
形のいい彼の唇から出た思いがけない言葉に、ギョッと目を大きく見開いた刹那、
ソファの背に手が置かれ、反対の手で私の頬にかかる色素の薄いブラウンの髪をゆっくりと払った。
「ええっ! ち、違いますっ!」
私の髪の毛を後ろに流す円城寺さんの顔が近くて、心臓が止まってもおかしくないくらい早鐘を打っている。
「なんだ。違うのか」
クッと笑う彼は私をからかっていたようで、スッと離れて腕時計へ視線を落とした。
「そろそろもったいぶらないで話してくれないか?」
もう時間なのだ。
私は大きく息を吸った。
「お願いは……私とお付き合いしていることにして、父に一度だけ会ってほしいんです」
言っちゃった……。
膝の上で両手を組んでいるが、そうもしないと震えが治まらないからだ。
円城寺さんは呆気にとられた様子で、固まったように私を見つめている。
「あ、あの。一度父に会って言ってくださったら、もう面倒なことに巻き込みません!」
私はすっくと立ち上がり腰を九十度曲げて頭を下げた。