【Eater】人喰青年血染喉詩【EP0】
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僕たちは無事に電車に乗る事が出来た。何でこんな事してるのだろう、いつまでこんな事すればいいのだろう、これからどうなるのだろう、嗚呼腹へった。電車に揺られる。
「大丈夫?」
「ちょっと痛む」
「やっぱり間違ってたかな?」
「どうだろう、うーん、分からない、でも行けるとこまで行ってみようよ、なんか悪い事してるみたいで少し面白いし僕はユイナと一緒ならどこに行ってもいいと思ってるよ、これも何かの運命なのかも知れないね、もうなるようになれって感じ」
「うん、私もルイくんと一緒にいたい!頑張ろう、きっと大丈夫、うまくいく」
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車内は揺れる。ズキズキと傷にしみる。ちょうど帰宅の時間だろうほぼ満員に近い。皆、眠るか、スマホを使うかだ。正面には女子高生が座る。短いスカート。白い太もも。
肉。肉。肉。肉!肉!肉!
唾を飲み込む。今すぐかじりつきたい。嗚呼、気が狂いそうだ。どうしたんだ、僕は、違う物見なければ、OL、サラリーマン、赤子、なんて美味しそうなんだ。いや違う、やばい。空腹でおかしくなりそうだ。そうだ、僕は空腹でおかしいのだ。決して、違う違う、そうじゃない。
「ルイくん?」
ユイナは僕の頬に手をあてる。
「大丈夫?お腹すいたね、何食べよっか?」
「え、ああ、うん」
何度も何度も唾を飲む。そうしてないと正気を保てそう無い。
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