転性悪役令嬢~昼は少年、夜は少女~破滅フラグ回避頑張ります
「僕も持たされたよ」
 ガトーショコラをホールで5つ。
「あ、私も」
「俺も」
「わたしも」
 ……次々に出てくる差し入れのお菓子たち。
 なんというか、連帯感がこんなところでも発揮され、クラス全員なんか持ってきた。あわわ。
 そこに、ノックが響く。
「マージ様、お茶のご用意が整いました」
 侍女さんが3人、ティーカップやティーポットが満載のカートと、3段ケーキを乗せたカートを押して入ってきた。
「あ」
 思わず声が出る侍女さん。
 ですよねー。
 勉強会のはずが、お菓子博覧会みたいになってる。
「あとで、バイキング形式で食べない?小さめにカットしてもらって、食べたいものを食べたいだけ皿にとって食べるんだ」
「お、いいねぇ!立食パーティー形式だね!」
 てなわけで、侍女さんたちにはお茶だけ残してお菓子は運んでもらいました。
「ふふふ。お菓子楽しみ」
 女子の一人が嬉しそうに笑った。
「数学苦手で、勉強も嫌いだけど、来てよかった。お菓子が待ってると思うと頑張れそう」
 それはよかった。
「じゃぁ、まずグループ分けしましょうか。みんなの実力もよくわかりませんし」
 と、サーシャが声を上げる。
 そういえば、まだ教科書まともに見てなかったんだよな。
 ぺらり。
 ん?足し算と、引き算。
 2桁、3桁、4桁、5桁……おーい、これ、11歳の勉強?
 あ、初等部の復習から入るのかな?
 しかし、文章題が面白いな。誰が考えるんだろう。
 それから、掛け算。1桁、2桁、3桁。割り算もある。
 ああ、3桁の掛け算だと……小学校3年か4年くらいの内容だっけ?そうすると、9歳か10歳か。11歳で学習するには、まぁ、少し遅いくらいと言えなくはないか。
「せっかくだから、リザークのお兄さんが用意してくれた過去の問題で実力試ししてみよう。紙と筆記具出して、問題を読み上げるよ。5問、解いてみよう」
 と、フレッドが仕切りだした。
 で、みんな適当な席について紙と筆記具を用意する。
「じゃぁ、まずは5問全部読み上げるから問題を書いてね。解く時間はそれぞれだと思うから」
 第一問、25+13
 第二問 318+1259
 第三問 1000-12
 第四問 2865-2398
 第五問 378+13+26
 うん。まずは足し算引き算か。簡単ですね。
「じゃぁ、終わったら採点するから持ってきて」
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