運命が変えた一夜 ~年上シェフの甘い溺愛~
自分の体をふくこともおろそかに、綾乃の世話をする悟は決して嫌そうな顔をしていない。

むしろ楽しんでいるように見える。


悟は父親になってもこうして、我が子を嬉しそうにお世話するのだろう。


久しぶりに、父を思い出した綾乃。
心まで温かくなる。


綾乃の髪も完全に乾き、悟は「ちょっと待って」と自分の髪を雑に乾かし始める。

「産んでもいいの・・・?」
「ん?」
つぶやいた綾乃の言葉に、悟はドライヤーを止め綾乃を見る。
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