エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
* * *
「おい、百合。お前の携帯、少し前に鳴ってたぞ」
それから、三日が過ぎた日の夜。
野原食堂での仕事を終えて部屋に戻ろうとしたところを、今度はお父さんに呼び止められた。
「ほらよ。お前、リビングで充電しっぱなしだっただろう」
「ありがとう、忘れてたよ」
「ふんっ」
ぶっきらぼうな父から携帯電話を受け取って、私は何気なく届いていたメッセージを確認した。
「え……」
だけど、開いた画面を見た瞬間、思わず息をのんだ。
なぜか近衛先生からの着信が一件と、留守番電話が届いていることを知らせるメッセージが入っていたのだ。
な、なんで……。
戸惑いながらも、私は慌てて留守番電話を再生した。
嫌な予感がしたのだ。
きっと、数日前にタツ兄ちゃんから聞いた話が、頭を過ぎったからなんだと思う。
『お預かりしている新しいメッセージは一件です』
そして、私の予感は的中した。驚くことに残されていたメッセージは近衛先生ではなく、坂下先生からのものだったのだ。