エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
「で、でも、行くしかない!」
私はここで、確かめなきゃいけないことが、ふたつある。
ひとつは近衛先生の安否。
そして、もうひとつは婚約者について、直接近衛先生の答えを聞くこと。
「お、お邪魔します」
そうして覚悟を決めた私はカードキーをかざすと、近衛先生の家のドアを開けた。
とりあえず玄関には近衛先生の靴しか見当たらない。
よかった。梨沙子さんは来ていないみたいだ。
そのまま私は靴を脱いで、家の中へ。だけどリビングのドアを開けても、寝室を覗いても、近衛先生の姿はどこにもなかった。
「な、なんで……?」
嫌な予感が脳裏をよぎって、顔が青ざめる。
ここに入ってきたとき、リビングの電気はついていた。
だから、近衛先生はこの家のどこかにいるはずだ。
もしかして、他の部屋で倒れているとか?
そういえば、この家には書斎に使っている部屋があるって近衛先生は言っていた。