エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
「わ……」
すると、そこにはとても綺麗な字で、【助かりました。チャーハン美味しかったです、ご馳走様】と書かれていた。
顔も綺麗なら、字も綺麗な人なんだなぁ……。
思わず感心してしまった私は笑みをこぼしたあと、メモをエプロンのポケットにしまった。
……なんか、ちょっと元気出たかも。
タツ兄ちゃんがいなくて毎日目の回るような忙しさだけど、まだまだ頑張れそう。
来たときよりも足取り軽く、私は通用口から外に出た。
そういえば……今日は守衛さんが立ってなかったな。
休憩中で、たまたまいなかっただけとか?
「あれ……」
と、お店に帰るために大通りを歩いていた私は、ある人を見つけて足を止めた。
来るときも見た、パジャマにコート姿のおじいさんだ。
おじいさんは大通りの脇道に作られた植込みの段差に座って、なぜかボーッと自分の足元を見つめていた。