エリート外科医の灼熱求婚~独占本能で愛しい彼女を新妻に射止めたい~
「百合、風呂あいたぞ」
結局そのままお母さんとお父さんといつも通り夕食を食べ、私は家のお風呂に入った。
メイクを落としたら髪と身体を洗って、湯船の中にザブンと顔をつけた。
そんなことをしていたら、なんだか無性に泣きたくなった。
……近衛先生に、好きだと告白してもらった。
今日、直接会えたら、その告白の返事をきちんとしようと思っていたんだ。
『近衛先生さえ良ければ、これからもよろしくお願いします』
だけど現実は、そう甘くない。
近衛先生は今、どこで何をしているんだろう。
彼女という立場だったら、今の私の状況は何か変わってた?
こんなことになるなら、直接返事を……なんて思っていないで、メッセージでもいいから自分の気持ちを伝えておけばよかった。
ううん、車の中で告白されたときに、すぐに返事をすればよかったんだ。
「ハァ……のぼせちゃった」
熱いお湯に浸かりながら、あれこれ考えていたら時間だけが過ぎていた。
そうして脱衣所に出てパジャマに着替え、髪を乾かし終えたところで──、
「え……」
洗面台に置いてあった携帯電話が、予告なく震えた。
慌ててドライヤーを置いた私は画面を見た。