クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
 吐息までも吸いつくされて頭がくらくらした。

「抱いていい?」

 逃げ道を残してくれているような優しい声音だった。熱を孕んだ遥人さんの瞳が私を射貫く。

「はい」

 頷くと、張りつめていた遥人さんの表情がやわらぐ。

「大事にする。絶対に離さない」

 胸がいっぱいで「はい」としか返事しかできない私の頬に、遥人さんは優しいキスを落とす。

 もっとしてほしくて自分から唇を近づけると、噛みつくようなキスをされた。

 もう手加減はしないという彼の意思を行動で示されて、私の身体はいとも簡単に快楽の波にさらわれる。

「我慢しなくていい。気持ちがいいなら声を出して」

 羞恥心に震えている私を甘く暴く遥人さんは、あまり余裕がなさそうに見えた。

 私に一生懸命になってくれる彼が愛おしくてたまらない。

「幸せ……」

「俺も。ずっとこうして小春に触れていたい」

 遥人さんの身体の重みがぐっと加わった。

「んっ」

 強張っていた身体が溶かされ、奥底からせり上がってくる疼きに思考が奪われていく。
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