クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
「そろそろ寝室に行く?」

「……そうですね」

 遥人さんに手を引かれて寝室へ移動する。昨日押し倒されたベッドに今日は自分から乗って、遥人さんと向き合うようにして寝転がった。

 遥人さんは片肘を立てて、手のひらに自身の頭を乗せて私を見ている。

 ドキドキする。どうしたらいいのか分からなくて目が泳ぐ。

 穏やかな表情をたたえていた遥人さんだったが、徐々に茶色の瞳に熱情が帯びる。

「小春」

 名前を呼ばれただけなのに胸が高鳴る。

 ゆっくりと近づいてきた唇を触れ合わせると、私の口から熱い吐息がこぼれ落ちた。

「好きだよ」

 好きと言ってもらえたのはこれで何度目だろう。

「私も大好きです」

 遥人さんが何度も想いを口にするから私も伝えることができる。

 本当に、すごく幸せだ。

 遥人さんは私の顔の横に両手をついて、ふたりの距離を再びなくす。先ほどよりも深く荒々しい口づけを一身に受けた。息継ぎがままならない。
< 147 / 165 >

この作品をシェア

pagetop