クールな副社長はウブな彼女を独占欲全開で奪いたい
「まだ妊娠三ヶ月だけどね」

「結愛ちゃんに弟か妹ができるんですね」

「ああ。……それで、いいかな。三人で」

 この状況で、それなら帰りますとは言えない。

 私が頷いたのを確認して、遥人さんは滑るように車を走らせた。

「後ろでごめんね。結愛が寂しがるから」

「ゆあね、いくら食べるの! あとね、アイスも!」

 結愛ちゃんは遥人さんの声が聞こえなくなるほど、大きな声でお話をしてくれる。

 そこでふと違和感を抱く。昨日ってチャイルドシートついていたっけ?

 あったかもしれないし、昨日は外していたのかもしれない。

 気にするところでもないかと、抱いた疑問はすぐに頭の片隅に追いやられた。

 遥人さんが向かったお店は、お寿司は回るけれど一皿百円ではないところだった。

 格式ばった雰囲気はなく、内心ホッとする。
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