褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
「西尾先輩ってさ、正面だけじゃなくて横顔も綺麗だよね。私だったら、隣でずっと綺麗な横顔を眺めていたいな」



うっとりした顔で話し始めた可南子。

……確かに。
鼻から口元にかけてのラインも綺麗だけど、顎から耳にかけてのフェイスラインも綺麗だよね。



「で、時々目が合って、ん? なぁに? って優しく笑いかけられてみたいなぁ。なーんて」

「……っ!」



お茶が気管支に入り、ごほごほと咳き込んだ。

それ、さっき回想してたやつ……。


可南子……実はそれ、何回も経験してるんだ。なんかごめんね。


彼女に心の中で謝り、弁当箱と水筒をバッグにしまう。



「失礼しまーす。実玖いますか?」

「あ、景斗さん! 実玖ならここにいますよ~」



教室に入るやいなや、スタスタ歩いて私達のところにやって来た兄。

なんか、眉間にシワが寄っているような。



「何?」

「東馬から伝言。先生に手伝い頼まれたから、昼休みの話し合いは中止だって。電話かけてるのに全然出ないから直接言いに来た」



ビックリした。険しい顔してるから何かやらかしたのかと思ったよ。

話の続きしたかったけど……先生に頼まれたのなら仕方ないか。
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