褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
実玖side
──約2週間前。
お風呂上がり。
ベッドに座り、スマホの画面に映っている西尾先輩からのメッセージを凝視する。
【こんばんは。実玖ちゃんにお願いがあるんだけど、文化祭のファッションショーで着る服のコーディネートを一緒に考えたいから、夏休みに2人で会えない?】
最後の文章を何度も確認する。
夏休みに2人で会えない? って……。
もしかしてこれって……デ、デート……⁉
いや違う……!
学校のアイドルの西尾先輩が、私をデートに誘うわけがない!
コーディネートを考えたいって言ってるんだから、これはただの相談!
何度も深呼吸をして胸の鼓動を落ち着かせる。
勘違いしちゃダメ。
先輩は人付き合いが上手いだけだ。
私のことは、1人の後輩としてしか見ていない。
お兄ちゃんは応援するって言ってたけど、本気で好きになってしまったら、きっと悲しい思いをする。
だから、西尾先輩のことは人として好きなままのほうがマシだ。
何度も強く自分に言い聞かせて承諾の返事を送った。
──約2週間前。
お風呂上がり。
ベッドに座り、スマホの画面に映っている西尾先輩からのメッセージを凝視する。
【こんばんは。実玖ちゃんにお願いがあるんだけど、文化祭のファッションショーで着る服のコーディネートを一緒に考えたいから、夏休みに2人で会えない?】
最後の文章を何度も確認する。
夏休みに2人で会えない? って……。
もしかしてこれって……デ、デート……⁉
いや違う……!
学校のアイドルの西尾先輩が、私をデートに誘うわけがない!
コーディネートを考えたいって言ってるんだから、これはただの相談!
何度も深呼吸をして胸の鼓動を落ち着かせる。
勘違いしちゃダメ。
先輩は人付き合いが上手いだけだ。
私のことは、1人の後輩としてしか見ていない。
お兄ちゃんは応援するって言ってたけど、本気で好きになってしまったら、きっと悲しい思いをする。
だから、西尾先輩のことは人として好きなままのほうがマシだ。
何度も強く自分に言い聞かせて承諾の返事を送った。