褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
「景斗と雪塚さんに、部活体験で実玖ちゃんが服の絵を描いたって聞いて。俺、手芸部に入ってて服作ってるんだ。だから俺もよくデザイン考えてて……」
お菓子を食べ終えた西尾先輩が話し始めた。
どうやら、先輩達と兄は同じクラスで、兄と雪塚先輩が部活体験の後に私のことを話したらしい。
それで詳しく話が聞きたくて兄に頼んだんだそう。
「せっかくならさ、他のも見せてやれよ。スケッチブックに色々描いてただろ?」
「え! 見たい! いい?」
兄が余計なことを言ったせいで、先輩の目が好奇心旺盛な小さい子どもみたいにキラキラし始めた。
……ここで断ったら空気悪くなるよね。
見せたくないわけじゃないんだけど、今まであまり人に見せたことがないんだよね……。
「……持ってきます」
「ありがとう!」
キラキラした眼差しに負けた私は、部屋に今日描いた絵とスケッチブックを取りに向かい、恐る恐る彼に手渡した。
目を合わせた時とは違った緊張で、心臓の音が早くなっていく。
お菓子を食べ終えた西尾先輩が話し始めた。
どうやら、先輩達と兄は同じクラスで、兄と雪塚先輩が部活体験の後に私のことを話したらしい。
それで詳しく話が聞きたくて兄に頼んだんだそう。
「せっかくならさ、他のも見せてやれよ。スケッチブックに色々描いてただろ?」
「え! 見たい! いい?」
兄が余計なことを言ったせいで、先輩の目が好奇心旺盛な小さい子どもみたいにキラキラし始めた。
……ここで断ったら空気悪くなるよね。
見せたくないわけじゃないんだけど、今まであまり人に見せたことがないんだよね……。
「……持ってきます」
「ありがとう!」
キラキラした眼差しに負けた私は、部屋に今日描いた絵とスケッチブックを取りに向かい、恐る恐る彼に手渡した。
目を合わせた時とは違った緊張で、心臓の音が早くなっていく。