褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません
「わぁ可愛い~! お花の妖精みた~い!」
「あ、ありがとうございます……」
着替えるやいなや、白いドレスを着た雪塚先輩が興奮気味で駆け寄ってきた。
ミニドレスかと思いきや、後ろだけ長いデザインなのか。清楚で上品な雪塚先輩にピッタリだ。
それにしても……頭のネジ取れました? ってくらいテンションが高いなぁ。
いつもに増して表情が緩んでるし……何かいいことでもあったのかな?
すると──。
「西尾くーん! 実玖ちゃん着替え終わったよー!」
「はーい!」
雪塚先輩が入口に向かって大声を上げると、西尾先輩がドアの隙間からひょっこり顔を出した。
えっ、来てたの⁉
姿がなかったから今日は休みなのかなと思ったのに……!
オロオロしていると、いつの間にか目の前に先輩が来ていた。
「先輩、お疲れ様です」
「お疲れ様。サイズはどう?」
「はいっ、ピッタリです」
どうしよう。今朝と昼休みの出来事が頭をよぎって、顔を直視できない。
できれば今日は会いたくなかった。
人がたくさんいる上に草山先輩いるし……。
もう、なんで来たんですかぁ。