白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



相変わらず、私は先生のことを『先生』と呼んでいる。


そして、高校時代と変わらず・・・毎日ドキドキさせてもらってる。




何度も何度も見つめて、手を伸ばした背中が今はこんなにも近い。




大好きな背中に抱きついた。




「先生大好き!!」




「はいはい、わかったからぁ!準備できたのか?」





腕組みをした先生は、懐かしい先生口調で私の顔を覗きこんだ。




「いつもの返事してよ~!先生・・・」




「はいはい・・・じゃあ、もう一回な!」



先生は、優しい。



私のこんなわがままに嫌な顔せず付き合ってくれる。




「せんせーーー!!大好き!」




「知ってる。俺も大好き!!」





出かけなきゃいけない時間なのに、私は先生の胸に抱かれたまま、ニヤニヤしていた。



変わらないね、私達。



驚くほどに、新鮮で・・・

あきれちゃうくらいに・・・毎日先生にドキドキさせられる。









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