堕天使、恋に落ちる
「由那…?鏡子…?」

声のする方を見ると、一徹が驚いたようにこっちを見ていた。
私は力が抜けたように、その場にへたりこんだ。
「由那!!」
私の方に駆け寄ろうとする、一徹。

「一徹ぅ、助けて!この子に今殺されそうになったの!」
その一徹にしがみつき、助けを求める鏡子さん。
「違っ!私は―――」

何も言えなかった。
一徹にはどう見ても、そうゆう風に見えるだろう。
私が鏡子さんに掴みかかっていたのだから。

「消えろ……今すぐに…」
「え…」

このまま捨てられるかな……?
また一人だ。
もう一人は嫌だ―――!
大丈夫。このまま首を切って死んでしまえば、楽になれる。

「一徹…。
ほら貴女、消えて!一徹も言ってるでしょ?
やっぱ貴女は、アクセサリーなのよ!」

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