📜✒派遣会社✒📜
それから、彼女はベッドの上で、由紀子に言われたことを考えていた。お見合いをすれば、よりを戻せるのか?―――そんな事、或る訳―――否、自分の気持ちと春日の気持ちを確かめるなら、いいかもしれない。
それなら、春日の気持ちを知ることが出来る。普通に電話📞をしてみるだけでは、取り戻すことは出来ない。直ぐに切られてしまうからである。これこそが、『エポックメーキング』でもある筈。
彼女はお見合いをすることを家族に言わなければならない。さて、本当に取り戻すことが出来るのか?―――自分の人生は自分で生きていく―――。それから、彼女はゆっくりと起き上がると、父親と母親が起きている中、自分達の話をしていた。それから、彼女はゆっくりと部屋に入っていくと、『奈ひ美は・・・大丈夫かしら?貴方・・・あんなに・・・春日君・・・気に入っていたのに・・・』と言う。
『人は・・・好きになると・・・我儘になる・・・その為・・・頑固になってしまう・・・それを・・・盲目と言う・・・だから・・・あいつには・・・ちゃんとした・・・相手を見つけてほしい。それが・・・親心だ・・・』
『そうね・・・だけど・・・春日君なら・・・思いとどまってくるかもしれないわ・・・私は・・・春日君と・・・奈美を信じている・・・』
その言葉に、『お父様・・・お母様・・・』と呼び出すと、二人は驚愕したように背後に振り向いた。
両親は『どうした?今の・・・聞いていたのかしら?』と言ってきた。その言葉に、彼女は真面目な顔をすると、『私・・・お見合いします・・・』と言った。その言葉に、『ぇぇぇぇ?』と思い切り叫ぶ。それから、母親は勢いよく立ち上がると、父親はそれを制止した―――本当にいいのか?―――。
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