ONLYYOU~赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。~
私は玄関先で見送った。

「あ、これ…君から…カードキー返しておいてくれ」
「あ、はい…わかりました」
私はカードキーを受け取った。

司さんは段ボール箱を抱え、帰って行った。

司さんも和寿さんと同じで凄く話しやすい人で安心した。

********

「お帰りなさい…」
和寿さんは帰宅したのは昼過ぎだった。

「あ…適当にご飯作りましたが、食べますか?」

「ご飯?莉子が作ったのか?」
「はい…でも、冷蔵庫の残りモノと鯖缶で作った炊き込みご飯ですが…」

「・・・食べる…」

和寿さんは私が作った適当料理を口にした。
御曹司の和寿さんの口に合うかどうか不安だった。

「俺、熱々ご飯に鯖缶のせて食べるの…スキなんだ…」

「私もです…でも、和寿さんがそんな貧乏飯食べるなんて意外です…」

「・・・研修医時代の給料は安いから…余裕なかったんだよ…」
「へぇー…」

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