悪役令嬢リーゼロッテ・ベルヘウムは死亡しました
「あらぁぁ。可愛い」
ザーシャは目をとろけさせる。うん、わかるよ。めっちゃ可愛いもんね、ファーナ。
「えへへ」
にっこり笑顔を向けられたファーナはまんざらでもなさそうにはにかんだ。
「にしても珍しいね。金色の瞳なんて」
「えっ! そ、そうかなあ。ちょぉっと明るい茶色の瞳なの」
黄金竜が人間に化けると基本金髪金目だったりするし、瞳孔も縦に長い。レイアとミゼルはちょちょっと目の色を人間っぽく薄青とかに変えているけれど、まだ子供な双子にはそこまでの芸当はできない。
双子は目をきょとんとさせたまま。金色の瞳が人間社会ではめずらしいなんてわからないよね。
「俺のじいさんに似たんだ」
レイルの言い訳が若干苦しそう。が、ナイスフォロー。
「それ、なあに?」
わたしたちのドキドキもなんのその。フェイルがザーシャが持つ籠の中身に気を取られた。
「ああこれね。今日家の庭で採ってきたんだよ。はいあげる」
ザーシャは持っていた籠から取り出した果物をフェイルとファーナそれぞれの手のひらにのせてやる。薄赤色の子供の握りこぶしくらいの大きさの果物。たぶんネクタリンの一種だと思う。
「くれるの?」
フェイルは手の中にある果物とザーシャの顔を交互に見比べる。
「ザーシャったら。悪いわ」
「いいってことよ」
ザーシャはからからと笑った。
「今度なにか森で採れた果物でも持ってくるわね」
「そう? じゃあ秋になったらベニ茸でも採ってきてもらおうかな」
ベニ茸ね。わかった。帰ったら精霊に聞いてみよう。
わたしはこくんと頷いて、フェイルとファーナに「二人とも、ありがとうってお礼は?」と促した。
「あ、あの。ありがとう」
「ありがとう」
「はいはい。二人ともいい子ねえ」
「えへへ」
「いい子、してるの」
ザーシャに褒めれて照れ笑いをする双子。
初対面の相手だからかフェイルもファーナもまだちょっとお澄まし気味。
「それで、今日は一家でどうしたのさ」
ザーシャは立ち上げってわたしに尋ねてくる。
「先日は妻が世話になったからその挨拶に」
「わたしも! ごあいさつなの」
「僕も」
「あはは。リジーは愛されてるねえ」
ザーシャの言葉にわたしは曖昧に頬を引きつらせる。この家族設定、続行なのね。
「旦那さんは、ええと」
「レイルだ」
ザーシャは目をとろけさせる。うん、わかるよ。めっちゃ可愛いもんね、ファーナ。
「えへへ」
にっこり笑顔を向けられたファーナはまんざらでもなさそうにはにかんだ。
「にしても珍しいね。金色の瞳なんて」
「えっ! そ、そうかなあ。ちょぉっと明るい茶色の瞳なの」
黄金竜が人間に化けると基本金髪金目だったりするし、瞳孔も縦に長い。レイアとミゼルはちょちょっと目の色を人間っぽく薄青とかに変えているけれど、まだ子供な双子にはそこまでの芸当はできない。
双子は目をきょとんとさせたまま。金色の瞳が人間社会ではめずらしいなんてわからないよね。
「俺のじいさんに似たんだ」
レイルの言い訳が若干苦しそう。が、ナイスフォロー。
「それ、なあに?」
わたしたちのドキドキもなんのその。フェイルがザーシャが持つ籠の中身に気を取られた。
「ああこれね。今日家の庭で採ってきたんだよ。はいあげる」
ザーシャは持っていた籠から取り出した果物をフェイルとファーナそれぞれの手のひらにのせてやる。薄赤色の子供の握りこぶしくらいの大きさの果物。たぶんネクタリンの一種だと思う。
「くれるの?」
フェイルは手の中にある果物とザーシャの顔を交互に見比べる。
「ザーシャったら。悪いわ」
「いいってことよ」
ザーシャはからからと笑った。
「今度なにか森で採れた果物でも持ってくるわね」
「そう? じゃあ秋になったらベニ茸でも採ってきてもらおうかな」
ベニ茸ね。わかった。帰ったら精霊に聞いてみよう。
わたしはこくんと頷いて、フェイルとファーナに「二人とも、ありがとうってお礼は?」と促した。
「あ、あの。ありがとう」
「ありがとう」
「はいはい。二人ともいい子ねえ」
「えへへ」
「いい子、してるの」
ザーシャに褒めれて照れ笑いをする双子。
初対面の相手だからかフェイルもファーナもまだちょっとお澄まし気味。
「それで、今日は一家でどうしたのさ」
ザーシャは立ち上げってわたしに尋ねてくる。
「先日は妻が世話になったからその挨拶に」
「わたしも! ごあいさつなの」
「僕も」
「あはは。リジーは愛されてるねえ」
ザーシャの言葉にわたしは曖昧に頬を引きつらせる。この家族設定、続行なのね。
「旦那さんは、ええと」
「レイルだ」