悪役令嬢リーゼロッテ・ベルヘウムは死亡しました
わたしは曖昧な返事をした。
「あら、あんまり驚かないのね」
レイアがわたしの顔をじっくり眺めてくる。どうやらもっと驚いてくれると思っていたらしい。ちょっとつまらなそうにしている。
「い、いえ? 十分にびっくりしていますよ」
うん。ビックリしている。別の意味で。レイアの従兄の黄金竜というのがきっとゲーム内に登場する超レアキャラの黄金竜の貴公子なのだろう。攻略対象とは別に、竜の乙女という特別称号を手に入れられる特典のお相手のことに違いないと思う。
まさかそれがレイアの身内だったとは。世間て案外狭いな、とかそっちの方でわたしはびっくりした。
「ああ、彼も物好きよね」
ルーンもきっとレイアの従兄については知っているのだろう、そんな風に相槌を打つ。
「わたしも、もしかしたらすれ違っていたかもしれませんね」
わたしはあたりさわりのない返しをしておいた。って、リーゼロッテの人生ではまだ会ったことは無いですが。ゲームの登場人物紹介に載っているから顔と基本スペックだけは知っている、くらいなんだけどね。
そのあとも女子会よろしく三人でまったりトークに花を咲かせて。
最後にレイアが「わたくしも、ルーンの住んでいるあたりのこと気にかけておくわね」と言った。
◇◆◇
このあいだザーシャに果物を貰ったお礼をしようということで、その日わたしはフェイルとファーナと一緒に近くの川で釣りをした。
夏場の水遊びということもあって、盛大に楽しんだというか魚を驚かせたというか、とにかくザーシャへのお礼分くらいのマスがとれたのでその足でフリュゲン村へと向かったわたしたち。
魚は新鮮でぴちぴちしている。塩ふって焼いただけでも絶対に美味しい。実はわたしの晩御飯用も確保してあったりする。
フリュゲン村に着いたわたしたちはすれ違う村人たちに会釈をしながら進んで行く。
もう三回目だし、わたしも面倒になって頭からフードをはずした。
双子はとっくに顔を見せているわけだし。
前回までの訪問で、公爵令嬢リーゼロッテの噂なんて、こんなのどかな辺境の村にまで届いていなさそうっていうことも感じたし。
「あら、あんまり驚かないのね」
レイアがわたしの顔をじっくり眺めてくる。どうやらもっと驚いてくれると思っていたらしい。ちょっとつまらなそうにしている。
「い、いえ? 十分にびっくりしていますよ」
うん。ビックリしている。別の意味で。レイアの従兄の黄金竜というのがきっとゲーム内に登場する超レアキャラの黄金竜の貴公子なのだろう。攻略対象とは別に、竜の乙女という特別称号を手に入れられる特典のお相手のことに違いないと思う。
まさかそれがレイアの身内だったとは。世間て案外狭いな、とかそっちの方でわたしはびっくりした。
「ああ、彼も物好きよね」
ルーンもきっとレイアの従兄については知っているのだろう、そんな風に相槌を打つ。
「わたしも、もしかしたらすれ違っていたかもしれませんね」
わたしはあたりさわりのない返しをしておいた。って、リーゼロッテの人生ではまだ会ったことは無いですが。ゲームの登場人物紹介に載っているから顔と基本スペックだけは知っている、くらいなんだけどね。
そのあとも女子会よろしく三人でまったりトークに花を咲かせて。
最後にレイアが「わたくしも、ルーンの住んでいるあたりのこと気にかけておくわね」と言った。
◇◆◇
このあいだザーシャに果物を貰ったお礼をしようということで、その日わたしはフェイルとファーナと一緒に近くの川で釣りをした。
夏場の水遊びということもあって、盛大に楽しんだというか魚を驚かせたというか、とにかくザーシャへのお礼分くらいのマスがとれたのでその足でフリュゲン村へと向かったわたしたち。
魚は新鮮でぴちぴちしている。塩ふって焼いただけでも絶対に美味しい。実はわたしの晩御飯用も確保してあったりする。
フリュゲン村に着いたわたしたちはすれ違う村人たちに会釈をしながら進んで行く。
もう三回目だし、わたしも面倒になって頭からフードをはずした。
双子はとっくに顔を見せているわけだし。
前回までの訪問で、公爵令嬢リーゼロッテの噂なんて、こんなのどかな辺境の村にまで届いていなさそうっていうことも感じたし。