悪役令嬢リーゼロッテ・ベルヘウムは死亡しました
レイアの分かりやすい説明でわたしは即座に納得した。お仕事で留守にしているっていうわけね。
ますますルーンは一人で心細かっただろう。
「ドランブルーグ山岳地域・不可侵山脈内には黒竜も生息をしているの。けれど、彼らは理性を持たない、本能のままに殺戮を行うでしょう。だから、防衛隊というわけではないけれど、そういう役目を負った黄金竜もいるの。ルーンの旦那さんのように。それに、わたくしたち黄金竜は卵を孵すために己の魔力を生んだ卵に注ぐわ。だからこの時期体力が弱っているの。人間に後れを取ったのはそのことも原因の一つね。今が大事な時だから」
レイアの言葉には感情がたっぷりと籠っていた。
大変だったことが身に染みているからこそ、レイアは他人ごととは思えずにこうして自ら卵奪還を申し出たのだろう。
ルーンには、残りの卵を孵すという重要な役目がある。
わたしは、レイアから黄金竜の卵が孵化することがどれくらい希少か、前に話を聞かせてもらっていた。無事に育てるのがどれだけ大変かも。だからこそ、悲しんでいるルーンの役に立ちたい。
「それにしても、そのフローレンスという子はどうして黄金竜から卵を盗んだのかしら。あなたの話だと、シュタインハルツの次期国王の……婚約者なのでしょう?」
レイアが口ごもったのは、シュタインハルツの王太子の元婚約者を背中にのせているからだろう。ぶっちゃけヴァイオレンツに未練なんてこれっぽっちもないんだけどね。
「それよ。どうしてリア充を謳歌しているはずのフローレンスがこんなことしでかしたのかが、さっぱりわけわかんない」
しかも、ヴァイオレンツではなく、魔法学園の教師アレックスと一緒に。
アレックス・ハルミンはシュリーゼム魔法学園の教師で、現在二十五歳。
肩より少し長い黒髪に優しい面立ちの優秀な魔法使いで、ゲーム内では攻略対象の内の一人だった。普段は人畜無害そうな優しい先生なのに二人きりになると案外に責めキャラで壁ドンとかしてきたりする。どうして知っているかって、そりゃあ前世でアレックスルートでプレイしたことがあったから。ちなみに次期ハルミン侯爵家当主でもある。
「リジー様ぁ、りあじゅうって何ですか?」
ますますルーンは一人で心細かっただろう。
「ドランブルーグ山岳地域・不可侵山脈内には黒竜も生息をしているの。けれど、彼らは理性を持たない、本能のままに殺戮を行うでしょう。だから、防衛隊というわけではないけれど、そういう役目を負った黄金竜もいるの。ルーンの旦那さんのように。それに、わたくしたち黄金竜は卵を孵すために己の魔力を生んだ卵に注ぐわ。だからこの時期体力が弱っているの。人間に後れを取ったのはそのことも原因の一つね。今が大事な時だから」
レイアの言葉には感情がたっぷりと籠っていた。
大変だったことが身に染みているからこそ、レイアは他人ごととは思えずにこうして自ら卵奪還を申し出たのだろう。
ルーンには、残りの卵を孵すという重要な役目がある。
わたしは、レイアから黄金竜の卵が孵化することがどれくらい希少か、前に話を聞かせてもらっていた。無事に育てるのがどれだけ大変かも。だからこそ、悲しんでいるルーンの役に立ちたい。
「それにしても、そのフローレンスという子はどうして黄金竜から卵を盗んだのかしら。あなたの話だと、シュタインハルツの次期国王の……婚約者なのでしょう?」
レイアが口ごもったのは、シュタインハルツの王太子の元婚約者を背中にのせているからだろう。ぶっちゃけヴァイオレンツに未練なんてこれっぽっちもないんだけどね。
「それよ。どうしてリア充を謳歌しているはずのフローレンスがこんなことしでかしたのかが、さっぱりわけわかんない」
しかも、ヴァイオレンツではなく、魔法学園の教師アレックスと一緒に。
アレックス・ハルミンはシュリーゼム魔法学園の教師で、現在二十五歳。
肩より少し長い黒髪に優しい面立ちの優秀な魔法使いで、ゲーム内では攻略対象の内の一人だった。普段は人畜無害そうな優しい先生なのに二人きりになると案外に責めキャラで壁ドンとかしてきたりする。どうして知っているかって、そりゃあ前世でアレックスルートでプレイしたことがあったから。ちなみに次期ハルミン侯爵家当主でもある。
「リジー様ぁ、りあじゅうって何ですか?」