Dying music〜音楽を染め上げろ〜











家に帰ってマスターのクラブのHPを調べた。画面をスクロールしてスタッフ欄を探す。




…あった。シュート。






専属DJ兼スタッフ。年齢…18歳⁈俺とそう変わらない。2個か3個上だ。ということはプライベートライブの客ではない。



もう少し調べると客がネットに乗せたクラブの映像があった。概要欄には




【シュート・2月16日ステージ】






クリックしてみるとシュートと思われる人物の歌声が流れてきた。



♩〜🎵♩♩ーーー〜…





………………ん?






もう一度巻き戻して聞いてみる。




♩🎶ー♪〜ーー…




ノイズやBGMが邪魔して鮮明に聞き取れない。







この声、聞いたことがある気がする。





たった 15秒ほどの短い動画を何回も再生する。








え?








…確信は持てない。

間違っているかもしれない。

でも、あっちから声をかけてきたたってことは。






師匠にLINEを送った。




ー 『依頼、受けます。マスターに日時と詳しい内容を聞いてるらってもいいですか。』



すぐに返信がきた。



ー『わかった。ただし、十分気をつけろよ。シュートってやつは得たいが知れないからな。』

ー『わかっています。』










…これは一種の賭けだ。







< 65 / 154 >

この作品をシェア

pagetop