燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


「で、つばめちゃんは、なんでそんなとこにいるの?」

 一条先生に言われて、ギクリとする。

「……ええっと、ちょっと隠れてて」
「はぁ?」

 というか、思い出したけど、一条先生が悪いんですからね!
 責任もって、かくまってもらいますから!



 そう思ったところで、

「つばめ見なかった?」

と声が聞こえて、私はとっさにまた大熊さんの後ろに隠れた。
 なのに一条先生は、

「ここ」
と大熊さんの後ろを指さしたのだ。


「ちょ、なんでバラすんですか!」
「諦めなさい。天馬の方が、断然あきらめが悪いんだから」
「……う」

 なんて理由だ。
 しかも、納得できてしまう自分が憎い。

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