神様に人の不幸を願ったら、運命の相手を紹介されました
また、こうやって会えるなんて、これこそ運命と呼ばずになんと呼ぶ!?

「ありがとう、神様!」

あれだけディスっといた癖に、神様に感謝した。

そわそわとしながら、応接室のドアが開くのを待つ。

「本日はありがとうございました」

しばらくして出てきて、エレベーターホールへと向かう彼を追った。

「あ、あの!」

「はい」

私の声で、彼が振り向く。

……大丈夫、きっと神様だって応援してくれている。

「この間はありがとうございました」

「元気になったみたいでよかった」

眼鏡の下で目尻を下げ、彼がふわりと笑う。
やはりあの日と同じで、その笑顔に心臓がとくんと甘く鼓動した。

……彼が私の、運命の人だ。

小さく深呼吸し、思い切って口を開いた。

「その、お礼に食事に行きませんか?」

――これは、最悪な元友人と元彼に、私がちょっぴりだけ感謝するようになるまでのお話。



【終】
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