生贄になる予定が魔界の王子に頭突きを食らわせてしまいました
神のための花嫁衣装の青いドレス。
腰まである銀髪も、今日は顔周りを残し複雑に結いあげられている。
こんなに項を露わにする髪型も、肩を出したデザインのドレスも、巫女になってから初めてだ。ずっと堅苦しい巫女の格好しかさせて貰えなかった。
後ろに長く伸びた裾もこんな時でなければお姫様のようだと嬉しかっただろう。
今日はアリシアが花嫁に選ばれてから三日目の晩。
この部屋に閉じ込められたのが四晩目の青の月夜だったから、つまりは今夜が七晩目の青の月夜だ。
(でも私は絶対諦めないわ。なんとか隙をついて逃げ出してやる……)
閉じ込められた最初の晩は、ただ茫然と格子越しに青い月を見上げた。
もしかしたら元の白い月に戻るかもしれない。そうしたら、ごめんごめん神の花嫁は間違いでした☆なんて言って扉が開かれるかもしれない。
そうしたら、扉を開けた神官の胸ぐらを掴んで慰謝料請求して大金持ってこの神殿からおさらばできるかもしれない。
しかし、そんなアリシアの願い(現実逃避)も空しく月は青いままだった。
次の日はなんとか物理的にどこか破壊して外に出られないかと暴れまわってみたが、鉄の扉も石の壁もビクともせずに寝不足と貧血で目眩がしただけだった。
――だからアリシアは決意したのだ。
腰まである銀髪も、今日は顔周りを残し複雑に結いあげられている。
こんなに項を露わにする髪型も、肩を出したデザインのドレスも、巫女になってから初めてだ。ずっと堅苦しい巫女の格好しかさせて貰えなかった。
後ろに長く伸びた裾もこんな時でなければお姫様のようだと嬉しかっただろう。
今日はアリシアが花嫁に選ばれてから三日目の晩。
この部屋に閉じ込められたのが四晩目の青の月夜だったから、つまりは今夜が七晩目の青の月夜だ。
(でも私は絶対諦めないわ。なんとか隙をついて逃げ出してやる……)
閉じ込められた最初の晩は、ただ茫然と格子越しに青い月を見上げた。
もしかしたら元の白い月に戻るかもしれない。そうしたら、ごめんごめん神の花嫁は間違いでした☆なんて言って扉が開かれるかもしれない。
そうしたら、扉を開けた神官の胸ぐらを掴んで慰謝料請求して大金持ってこの神殿からおさらばできるかもしれない。
しかし、そんなアリシアの願い(現実逃避)も空しく月は青いままだった。
次の日はなんとか物理的にどこか破壊して外に出られないかと暴れまわってみたが、鉄の扉も石の壁もビクともせずに寝不足と貧血で目眩がしただけだった。
――だからアリシアは決意したのだ。