捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「まあ、その気持ちはわかるけど。でも今日はその旦那様の会社に行く予定だぞ」
旦那様という言葉にドキッとしてしまう。

「覚えていますよ。その旦那様って言葉やめてください」
ムッとして言い返せば、専務はクスリと肩を揺らした。

「何をそんな意地を張ってるんだか」
そのセリフに私はウッと言葉に詰まり、慌ててその書類をカバン入れると立ち上がった。

「昼食を取りながら行きましょう」
「ああ」
動揺している私などお見通しだろうが、それ以上何も言うことなく私たちは祥吾さんの東和コーポレーションに向かって会社を出た。
運転手さんの運転で近くに下ろしてもらうと、近場の飲食店のあたりを歩いていた。

「何を召し上がりますか?」

「立花は?」
そんな話をしていると、近くから声が聞こえる。
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